マイコン

2011年05月04日 - カテゴリ:コンピュータ
マイコンとは、マイクロコンピュータ(microcomputer)もしくはマイクロコントローラ(microcontroller, MCU, µC)の略。現在では、後者を指すことが多いようだ。

マイクロコンピュータが1980年頃に普及した超小型のコンピュータを指すことが多く、現在ではパソコンに置き換えられていると考える。現在マイコンというと、マイクロコントローラを指すことが多いようだ。

マイクロコントローラは、家電製品や電子機器の制御のために組み込まれる半導体チップにコンピュータシステム全体を集積したLSI製品。システムLSIと並ぶ代表的な計算処理用の半導体で、データの入出力機能や記憶機能などが1つのチップに集積されている。現在では、マイクロコントローラは、家電やAV機器、携帯電話から自動車に至るまで、ほとんどの電子製品に組み込まれている。

自動車の場合、エンジンや変速機の制御用に使われるほか、カーナビゲーションシステムやエアコンなどにも使用されている。エアコン、冷蔵庫など白物家電では温度の制御に使われる。

ルネサスエレクトロニクスなど日本製のマイコンはデータ処理能力や省電力性能に優れ、世界で高いシェアを持つ。2010年で、ルネサスエレクトロニクスのマイコンの世界シェアは、約30%にも上る。

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現在、震災の影響により、茨城県にあるルネサスエレクトロニクスの那珂(なか)工場の生産がストップしたことにより、いろんな分野の生産に影響が出始めている。

それほど重要な要素であるマイコンであるが、大手のルネサスエレクトロニクスの業績は芳しくない。それは、同社の下請け体質に由来すると考えられている。例えば、自動車用に新たな半導体を企画する際、その主導権は自動車メーカーにあり、半導体の価格も自動車メーカーが決定する。つまり、メーカーの決定事項に対し、ルネサスエレクトロニクスが追従する形だ。

これに対し、CPUという半導体で高いシェアをもつ米インテルは、自らが新製品を策定し、パソコンメーカーがそれに従う形をとっている。インテルの収益力がルネサスエレクトロニクスとは比べ物にならないほど高いことは、明白である。

震災の影響で、その技術の重要性が浮き彫りになったルネサスエレクトロニクス。震災の影響で工場がストップするという困難に直面したが、果たしてその困難をバネに「下請け」体質を劇的に変化させることはできるのか。また、日本企業の国際競争力を高めることが急務な現在、日本の歪な産業の構図にも、変化が求められている。
(参考:日経新聞2011年5月4日)

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ルネサスエレクトロニクスのウェブサイト