AR(拡張現実)とVR(仮想現実)の違いって何?

2016年08月17日 - カテゴリ:技術
AR(拡張現実)とは?

最近、「ポケモンGO」などの出現により、注目されている「AR」。これは、augmented reality の頭文字を取ったもので、日本語では「拡張現実」と訳される。

ARでは、現実の世界に、あたかもそこに実在するかのように、コンピュータで描かれた仮想的な画像が組み合わされる。「ポケモンGO」で一気にこの言葉が広まったような感じがするけれど、この技術自体は、少なくとも「ニンテンドー3DS」が発売された当初から一般大衆が広く体験できるものとなっている。

ところで、「拡張現実」と似たような言葉があることにお気づきだろう。そう、「仮想現実」だ。「バーチャルリアリティ」とか「VR」とも呼ばれる。英語の virtual reality を訳したものだ。最近では、視覚はおろか、音や風などの触感なども作り出し、ユーザが仮想的な世界により浸れるような工夫がなされてきている。

それでは、「拡張現実」と「仮想現実」との違いは何であろうか?

VR(仮想現実)とAR(拡張現実)との違いとは?

VRとARの基本的な違いは、VRが「現実と感じられるような仮想的な世界をデジタル技術によって作り出す」のに対し、ARは「現実の世界に仮想的な要素を組み合わせる」というところだろう。

VRでは、画像、そして時に音なども作り出して、ユーザがあたかも仮想世界に存在するような雰囲気を作り出す。クリエイターが作り出した仮想世界に、ユーザを誘うような形だ。

それに対し、ARでは、ユーザは現実の世界に存在しているが、その現実世界に仮想的なものが存在するような形となる。仮想的な物が、ユーザの世界に誘われたような形となる。

つまり、VRとARとでは、その意図される目的が異なることが分かるだろう。VRが仮想世界にユーザを誘うのに対し、ARでは仮想的なキャラクターなどをユーザが存在する現実世界に登場させるのだから。というか、異なるどころか、正反対だ。

VRは進化を続けているし、ARも広く浸透し続けている。現実世界と仮想世界の区別は、日増しに曖昧になって来ているようだ。「現実と夢の区別ができていない」というのは、よく夢見がちな人に対する批判として使われるが、そのうち「現実と仮想の区別ができていない」人間が増えていくかもしれない。