車を運転することが違法になる時代がやって来る?

2016年06月30日 - カテゴリ:社会について
私は子供のころ、世の中の自家用車が全て無くなって、全部公営の自動車やバスや電車になってしまえばいいのに、と思っていた。

多くの種類の公営自動車があって、あらゆる行先へ行くことができるネットワークが構築されており、どこへ行くにしても不便が無いような社会であったらいいのに、といった空想を描いていた。

そうすれば、交通事故も少なくなるし、違法駐車も無くなるし、数多く存在するコインパーキングなどの駐車場も必要なくなる。暴走族のような無駄かつ存在価値の無い公害も無くなる。

もちろん、これは私が子供のころ抱いていたたわいもない空想だが、この空想はもしかしたら実現するかもしれない。

アメリカの企業家であり、自動車会社のテスラモーターズ(Tesla Motors, Inc.)の現CEOであるイーロン・マスク(Elon Musk)は、以下のように語ったという。

"In the distant future, they may outlaw driven cars because they’re too dangerous"
(拙訳「遠い未来、車を運転することが法律で禁止されるかもしれない。なぜなら、人間が運転する車は危険だからだ。」)

現在、自動運転の技術が進化してきており、そのうち目的地を入力するだけで動くような自動車も開発できるようになるだろう。技術的にはほとんど実現可能だと思う。インフラもその技術進歩に従って、自動運転に沿うような仕様になっていくと思う。

ただ、車の運転の違法化にとって最も大きな障壁となるのは、技術ではなく、社会、政治、そして人々の感情となるだろう。公道で運転することが違法化され、自分で運転することはサーキット場などのみで許可されるような趣味となってしまうことをどれだけ多くの人が望むのか、そこが焦点となる。

幼い子供や前途有望な若者の命が、人が運転する自動車によって奪われてしまうことに胸を痛めている私としては、自分で運転することが違法とされる世界が訪れるのを望んでやまない。人間が運転する以上、自動車による事故が起こるのは必然だからである。

参考資料:
Newcomb, Alyssa, Tesla CEO Elon Musk Sees the End of Human-Driven Cars, abc NEWS, May 18, 2015, http://abcnews.go.com/Technology/elon-musk-predicts-end-human-drivers/story?id=29720897