勤勉で勉強家の日本人がFXで勝てない理由

2013年01月28日 - カテゴリ:本・書評
今日、書店で3冊の本を衝動買いしてしまいました。

そのうちの1冊は、「勤勉で勉強家の日本人がFXで勝てない理由」という本です。学生時代に中国から日本にやってきた、陳満咲杜という人と、ザイFX!編集部が書いた本です。

著者の基本的なスタンスとしては、テクニカル派で、相場に逆らわないように心掛けよ、というものです。本の題名が「日本人が~」とあるように、中国人としての目から日本人が陥りやすい罠について、警鐘を鳴らしている部分もあります。多くのトレーダーが犯しやすい過ちについて、日本人気質の分析を交えながら解説しています。

本の前半部分は、著者が中国から日本にやってきた当時の苦労話や失敗談、成功したときのエピソードなどが述べられています。早くFX自体の中身が知りたい人にとっては、おあずけを食らわされたような感じですが、私は結構楽しめました。この部分では、直接トレードに関する記述は少ないですが、純粋に読み物として楽しめます。また、文化大革命やその後の閉塞感のある中国で生に生活をした一個人の体験談は、自分が経験しえないことですので、興味深く読めました。

そうした著者自身の経験で感じたことは、日本人は勤勉で真面目な人が多く、そのためFXでは失敗することが多いのではないか、ということです。詳細を紹介することはできませんが、結局のところ、FXの場合は、ファンダメンタルズよりもテクニカル、相場のことは相場に聞け、が正しい、というのが著者が経験から学んだことだということです。

しばしばファンダメンタルズ派VSテクニカル派、という構図ができあがりますが、この著者は、ファンダメンタルズ派を一刀両断に切り捨てます。まあ、確かに、ファンダメンタルズで相場の将来が確実に占えるのであれば、ファンダメンタルズ派のアナリストなどという人種は、全て大金持ちになっていなければならず、雑誌やセミナーなどを開いて小銭を稼ぐ必要はないのですが。

私としては、理論面というよりも、精神面について、得ることがあったように思えます。主張自体には目新しいものは少ないですが、著者の体験と経験と、それによって培われた見識から導かれた主張には、説得力があります。

こういう類の本には、一般的な理論や通説を当たり障りのない程度に紹介して、著者の意見を明確に示さない本も多いですが、この本は、著者の熱い主張が見られ、一読に値すると思います。それを鵜呑みにするかどうかは、個人の問題ですね。この本でも述べれらている「自己責任」の範疇です。

勤勉で勉強家の日本人がFXで勝てない理由