相続額の平均値は3172万円

2012年05月09日 - カテゴリ:統計・調査・データ
日本経済新聞(2012年5月9日夕刊)の「なるほど投資講座」で、「大相続時代」というコラムが連載されています。この日の記事の話題は、相続額についてでした。

フィデリティ退職・投資研究所という機関が相続人5500人を対象に実施したアンケート調査が記事のベースになっていました。

そのアンケートの結果、相続額の平均値は、3172万円だということです。世代間格差が叫ばれて久しいですが、やはり結構な額になるものだな、と漫然と考えていたのですが、良く考えてみればこれは平均値。年収の調査と同じで、こういったデータの平均値はそれほど当てになりません。なぜならば、年収の分布は、正規分布ではないからです。

実際、記事を読み進めてみると、ほぼ半数の割合で1000万未満だそうで、中央値は862万円ということでした。

つまり、少数の高額の相続額が平均値を押し上げているという事実があります。平均値と中央値の乖離の大きさは、格差の大きさを物語る一面もあるのでしょうか。

中央値が862万円と聞くと、逆にそんなに低いのかな、と考えたりもします。

そもそもの話ですが、相続と一口にいっても、色んな形があるわけです。両親が亡くなって、子供が相続人となっているのか。相続する子供の数は何人なのか。それとも、配偶者が亡くなって、生き残った妻もしくは夫が相続人となっているのか。

つまり、上記の数字は、故人が残した相続額の全額を示したわけではなく、あくまで個別の相続人が受け取った相続額を示しているのに過ぎません。そういう意味では、割と想像していた額に近いのかも知れませんね。

研究所のデータでは、そういった家族構成に関連した詳細なデータがあるのかも知れませんね。