「おトメさん」が面白い、そして「下流の宴」との類似点も

2013年02月08日 - カテゴリ:ドラマ
今、ドラマの「おトメさん」が結構面白くて、毎週楽しみにしています。皆さん、このドラマをご存知でしょうか。

「おトメさん」は、テレビ朝日の「木曜ドラマ」の枠で現在放送中のドラマです。主演が、黒木瞳です。実は、私がこのドラマを観ようと思った理由は、黒木瞳が主演のドラマだからです。

昔から黒木瞳のファンだったわけではないのですが、2011年にNHKで放送されていた「下流の宴(うたげ)」を観てから、黒木瞳は私の好きな女優になりました。そして、「おトメさん」での黒木瞳の役柄は、「下流の宴」での役柄と被る部分が多く、そのことも「おトメさん」が気になった理由になります。

「下流の宴」は、林真理子の同名の小説(下流の宴)を原作としたドラマで、NHKの「ドラマ10」の枠で放送されていました。最初から観ようと思っていたドラマではなく、テレビをつけていたら流れていたので、何気なく観たドラマだったのですが、人物描写がとても巧みで面白く、すごくのめり込みました。社会的な問題もよく取り入れており、自分がこうだったらどうだっただろう、この人の気持ちは分かる、など、感情移入がしやすかったです。

「下流の宴」の一番の魅力は、黒木瞳を始め俳優陣の演技と、脚本だったように思います。カメラワーク等ビジュアル面も秀逸でした。そこらへんは、やはりNHKですね。クオリティが高いです。なお、脚本は、中園ミホ。最近では、「ドクターX~外科医・大門未知子~」も手掛けた、人気脚本家です。

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さて、以下はドラマの内容に触れます。ネタばれもあると思いますので、ご注意ください。

「下流の宴」と「おトメさん」における黒木瞳の役の共通点

「下流の宴」では、黒木瞳は「福原由美子」を演じています。由美子は、専業主婦で、家電メーカーに勤める夫を持ち、持家があり、そこそこ裕福な生活を送っています。教育ママですが、息子の翔は引きこもりで定職に就かず、そのことを(本人には言わないものの)恥ずかしいと思っています。翔が同棲している彼女の珠緒は、学歴が低く、由美子からすれば非常識なため、由美子は翔と珠緒の結婚は認めたくありません。教育熱心なあまり、翔に対して過保護であり、そのことが翔の精神的な不安定さにつながっていることを由美子は気づいていません。

「おトメさん」では、黒木瞳は「水沢麻子」を演じています。麻子は、専業主婦で、映画会社に勤める夫を持ち、持家があり、裕福な生活を送っています。息子の優太は、契約社員で、正社員になるべく頑張っていますが、第4話で契約を打ち切られてしまいます。優太は、相武紗季が演じる李里香と結婚していますが、麻子と李里香とは、嫁姑の立場と、価値観の違いから、色々と衝突します。そして、李里香の過去が嘘だったことが分かり、対立は激しくなります。息子の優太に対して過保護です。優太は心優しい青年ではある反面、頼りない。しかし、その点は、李里香が気に入っているところでもありそうです。

つまり、ほどほどに裕福で、会社人間の夫を持ち、家のことをちゃんとこなす専業主婦であるものの、息子に対して過保護・過干渉で、息子の嫁(彼女)と対立する、という構図が、「おトメさん」と「下流の宴」とで似ていますね。そして、こういった役をやらせたら、黒木瞳さんの右に出るのではないか、とさえ思ってしまいます。

「おトメさん」の魅力

「おトメさん」の魅力は、もちろん黒木瞳の演技だけではありません。様々な謎を程よくちりばめており、それが次の展開を心待ちにさせる、ある意味古典的な手法が上手に使われています。

一番の謎は、嫁さんの李里香の過去と、優太と結婚した理由です。特に、李里香は、カフェでバイトをしていたと言っていましたが、それは嘘で、実は水商売をやっていました。隣人のおばさんである、鈴木砂羽が演じる梶原美由紀は、李里香が人相の悪い男と会っていて、お金を受け取っていたのを目撃しています。また、第4話では、李里香が持っていたバッグから、現在失踪者として警察が行方を追っている福本章介の名刺が出てきました。

他にも、女性関係があやしい夫の博行(石田純一)の行動や、李里香との対立で家庭で孤立してしまった麻子がこれからどうなるのか、李里香が優太と結婚したのは本当に愛だけが理由なのか、博行を快く思っていない同僚の一条真哉(神保悟志)の企み、博行の愛人(?)である早瀬まるみ(臼田あさ美)の企み、など、これからの展開が楽しみです。

説明だけ見るとドロドロしてそうな感じですが、それほど重くもなく、難解な部分もないので、楽に楽しめますよ。「おトメさん」と「下流の宴」とを比べると、「おトメさん」は、「下流の宴」よりも軽く、謎も多いので、よりエンターテイメント性が高い、といった感じでしょうか。

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